2018年04月02日
BtoBコーポレートサイト・コンテンツの法則
- 応用編 -
こんにちは。マーケティング&セールス部 BtoBチームの羽賀です。
BtoBコーポレートサイトの重要な要素であるコンテンツ。その良し悪しは、サイトの成果に大きく影響を与えます。前回の基本編では、BtoB企業のコーポレートサイトとして、必ず押さえるべき「5つの基本コンテンツ」をご紹介しました。
〈5つの基本コンテンツ〉
・会社案内
・製品・サービス情報
・お知らせ情報
・採用情報
・問い合わせフォーム
これらの基本コンテンツについては、既に用意されているケースが大半だと思いますが、コンテンツがただ「ある」だけでは充分とはいえません。ユーザーへの訴求力をさらに高めるためには「基本コンテンツ + α 」の要素が重要なのです。
そこで今回は、応用編として「+ α 」の部分をお伝えしたいと思います。
自社の魅力をユーザーに強く伝えるにはどうするべきか。「企業」「製品・サービス」「人」という3要素について、効果的な応用コンテンツを参考事例と共にご紹介していきたいと思います。
1. 企業の特長・強みを可視化するコンテンツ
まずは、企業の特長や強みを可視化するコンテンツについて考えてみましょう。
BtoB企業は法人向けという性質上、一般的には名前を知られていない場合が多く、大半のユーザーは「何をしている企業なのか」を理解していません。また、企業名を認知していた場合も、「どんな特長を持っているのか」「どんなことに強いのか」充分に知られていないことも多いと思います。
特長や強みを訴求するには、基本的な会社情報だけでは不十分です。Webサイトを訪れたユーザーに、自社のことをしっかりと理解してもらうためには「可視化」する必要があります。
例えば、事業内容や商流が複雑でなじみが薄いような場合は、それらを1ページで分かりやすくまとめたページがあると良いでしょう。また、アピールしたいポイントを数字やキャッチコピーを用いてインフォグラフィックスなどで表現することで、視覚的に訴求するという方法も効果的です。
会社の魅力を「1ページに凝縮」したコンテンツ
「3分でわかる」というキャッチーなタイトルで目を引き、手軽に読めることをアピール。企業の考え方から、事業内容の説明や技術の応用例、得られる成果など、企業の全体像について理解を深められる要素が1ページに凝縮されています。
特長・強みを「数字で見せる」コンテンツ
自社の特長・強みなど、異なる複数の要素を「数字」を用いてQ&A形式にまとめて説明。写真とインフォグラフィックスを用いることで直感的に内容が理解でき、わかりやすい構成になっています。
選ばれる理由を「率直に伝える」コンテンツ
なぜ自社の商品が選ばれるのか、その理由を列挙。品質やサービスへのこだわりを紹介し、特長・強みを可視化しています。デザインもすっきりとして分かりやすく、写真を効果的に使った読みやすい構成になっています。
2. 製品・サービスの価値を高めるコンテンツ
ふたつ目は、自社の製品・サービスの価値を高めるためのコンテンツです。
BtoB企業にとって、製品・サービス紹介はサイトの肝になる部分。製品・サービスの種類が多い場合は、適切なカテゴライズや階層化をすることで、ユーザーが目的の情報にたどり着けるように工夫する必要があります。
しかし、ユーザーが知りたいのは、基本的な製品情報プラス「どんな特長・メリットがあるのか」「どのように活用すればいいのか」ということです。
例えば、ユーザーが抱える課題に対するソリューション提案や企業の導入事例を紹介することで、具体的に導入を検討することが可能になります。また、製品・サービスに関するこだわりやノウハウ、お役立ち情報などを、コンテンツとしてまとめる手法も効果的です。技術や知見を社内で共有するだけでなく、コンテンツとしてまとめて公開していくことが、ユーザからの信頼に結びつきます。
これらはいずれも、自社の製品・サービスの価値を高め、ユーザーの購入を後押しすることに繋がるのです。
お客様の「生の声」を活かしたコンテンツ
インタビュー形式で導入事例をコンテンツ化。「目的」「効果」「業種」「規模」から他社の導入事例を見つけることができます。担当者の生の声で語られているため、読み手が自分に置き換えて、導入後をイメージしやすい構成になっています。
研究・技術力を「体系的に魅せる」コンテンツ
自社にかかわる研究・技術情報を体系的にまとめてコンテンツ化。体制、設備、導入事例、プロジェクト紹介、ニュース情報などから多角的に研究・技術力の高さを訴求するコンテンツになっています。
3. 社員の姿から企業の魅力を訴求するコンテンツ
最後は、社員の姿を通じて企業の魅力を訴求するコンテンツです。
コーポレートサイトは、企業情報、製品・サービスについて伝えるコンテンツが揃えば成り立ちます。しかし、「この企業(または人)に仕事を頼みたい」「この企業で(この人と一緒に)働きたい」とユーザーが感じ、アクションを起こす最後の決め手となり得るのが、企業で働く一人ひとりの社員の存在です。
営業マンがお客様と対面する時や、求職者が社員と直接会って話を聞くといった時に感じる「人の魅力」を、Web上で伝えるのです。
近年では、良い人材を確保するために、採用コンテンツに力を入れる企業も増えています。実際に働く社員へのインタビューなどを通じて、求職者はその企業で働く未来を想起します。そして「この人達と一緒に働きたい」と感じるのです。
また、お客様や社員同士のコミュニケーションツールとして、ブログを運営するという方法もあります。技術(仕事)系の真面目な記事から社員紹介まで、様々な視点から企業(とそこで働く社員)の魅力を伝えることができます。
自分が働く「未来をイメージさせる」コンテンツ
社員の写真を多用することで「顔が見える」採用サイトになっています。教育制度や業務の紹介では、研修風景や働く姿を写真+フロー図を用いて分かりやすく説明。そこで働く「未来の自分」がイメージできるコンテンツを揃えています。
社員の声から「日々の仕事が見える」コンテンツ
社員が交代で記事を書く公式ブログ。技術紹介、社内制度や社員紹介などを通じて日々の姿が見えてきます。業務に役立つ記事だけでなく、社員の生の声を伝えるインタビュー記事もあり、「どんな人達が、どんなことを考えている会社なのか」が伝わってきます。
前回の基本編に続いて、応用編では「企業」「製品・サービス」「人」という3要素について効果的なコンテンツをご紹介しました。
基本編:必ず抑えるべき5つのコンテンツ
応用編:3要素(企業/製品・サービス/人)をより強く訴求するコンテンツ
まずは、BtoB企業のコーポレートサイトとして「基本コンテンツ」が不足ないかを確認した後、「応用コンテンツ」についても考えてみてはいかがでしょうか。現状では伝えきれていない部分、もっと伝えていきたい部分を強化することで、より成果が出るコーポレートサイトに近づいていくことと思います。
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