制作会社に依頼するリニューアルプロジェクトの与件をまとめます。
リニューアル対象範囲をまとめる
まずは、リニューアルの対象範囲を明確にします。以下のようにまとめるといいでしょう。
- https://www.-----------------.co.jp/ 配下を対象とする
- 以下ディレクトリは除く
- 採用サイト https://www.-----------------.co.jp/recruit/
- グローバルサイト https://www.-----------------.co.jp/global/
同一ドメインでも、リニューアルの対象外となるものがある場合は、上記のように明確に除外をしておきましょう。
文章で説明するよりも、認識の齟齬を防ぐためにディレクトリ名で記す方がいいです。また、既存サイトのサイトマップをまとめている場合は、対象範囲として制作会社に提供するのもいいでしょう。
担当者は、サイト全体を把握し、正確にリニューアル範囲を定める必要があります。
制作与件をまとめる
リニューアルサイトの制作与件をまとめます。サイトによって異なりますが、一般的に確認・記入をしたい与件は、以下のようなものです。
- デバイス
- 対象デバイスは何か?(PC・スマホなど)
- 実装方法の指定はあるか?(レスポンシブWebデザインなど)
- サーバー
- 利用中のサーバーは何か?
- サーバーの指定はあるか?
- サーバーを構築するか?それも依頼範囲か?
- CMS
- 利用中のCMSは何か?
- どのコンテンツに利用しているか?
- CMS利用意向はあるか?
- CMSの指定はあるか?
- 導入必須・予定コンテンツはあるか?
- システム・ツール
- 利用中のシステム・ツールはあるか?(IR・検索システムなど)
- そのシステム・ツールは何か?
- システム・ツールの利用意向はあるか?
- システム・ツールの指定はあるか?
- タグの設置
- 設置が必要なタグはあるか?(Google Anaryticsなど)
- SSL
- SSL対応をするか?(これは、ほぼ必須です)
- 現在SSL対応をしているか?(リニューアルに伴い、SSL証明書の再申請が必要になる可能性があるので、確認をしておきましょう)
- 画像
- 現行サイトや紙媒体などで利用中の画像の利用は可能か?
- 翻訳
- 制作会社に依頼するか?自社で準備するか?
- 検証環境
- 対象ブラウザ・OSの指定はあるか?
スケジュールや見積に大きく影響するものなので、まとめておきましょう。プロジェクトが始まってからも、確認しながら進める内容になります。
納品物をまとめる
納品を依頼する物もまとめておきましょう。以下のようなものが想定されます。
- 制作データ一式
- 各種ドキュメント
- サイト構造設計書
- CMS設計書
- デザインガイドライン
- コーディングガイドライン
- CMS操作マニュアル
制作物だけではなく、運用を見越したドキュメントの納品を求める場合もあると思います。RFPの段階で想定できるものは、明記しておきましょう。
まとめ
制作会社が提案する見積書やスケジュールの前提となるものです。間違った前提のもとに、提案を受け、プロジェクトが進んでいかないように明確にまとめていきましょう。