株式会社メイコー様は、神奈川県綾瀬市に本社を置き、スマートフォン向けの電子回路基板や、自動車の安全制御や情報通信に関わる基板などの設計、製造・販売をしている企業です。
なぜモノサスにサイト制作を発注して頂いたのか。
今回は本案件のディレクター河原崎と営業の坂本が、リニューアルの経緯や制作裏話、サイト公開後の反響について、メイコーの大美賀(おおみか)様と高橋様にうかがいます。
5年ぶりのリニューアル、決め手はデザイン。
坂本 もともとのきっかけは、弊社が発行している「コーポレートサイト運用実態レポート」の取材にご協力して頂いたのが最初でしたね。
大美賀さん そうですね。
坂本 まずは、リニューアルの経緯からお伺いできればと。
大美賀さん 前回のリニューアルが2011年だったので、まず時間が経っていたということ。あとはデザインが同業他社と似通っていて、業界の中でも差別化を図りたいということが第一にありました。
ほかには、サイトの構成が古くなっていて、利用される方にとって使いにくい部分もありました。お問い合わせボタンが目立たないところにあったり、各ページへの導線が悪かったり。そのあたりの機能の部分も改善したほうがいいという話が社内で出ていました。
それをきっかけにリニューアルしようということになりました。
坂本 こんな会社に制作をお願いしたいな、というイメージはありましたか?
大美賀さん 一番は、やはり今お話ししたポイントをバランスよく押さえて提案してくれる会社ですね。
モノサスさんも含め3社にコンペをお願いしたんですが、どの会社さんも、こちらの要望を伝えていたので、みなさんにいい提案をして頂きました。
その中でも、デザインの部分で一番モノサスさんがよかったので、そこが決め手になりました。
各部の想いを受けて、作り上げていったカタチ。
坂本 実際に制作がスタートしてからはどうでしたか?想像より大変だったと思うんですけど。
大美賀さん 基本的には、旧サイトの情報をそのまま使用する部分が多かったのですが、今回新しいページを追加したことでその文章を考えたり、どういう方向性にするかというところは社内でも非常に悩みました。
営業にはこういう気持ちがあって、製造にはこういう想いがあって・・・それぞれの意見があるので、それをとりまとめて会社としての方向性を決めるところが結構大変でした。社内向けのプレゼン資料を何回か作り直して、提案したりっていうこともあったので。
坂本 今回の御社へのインタビューにあたって、社内でもそのことについて話していて。
われわれに見えないところで、社内調整は相当大変だったと思うんですけど。そのあたりをどう乗り越えていたのだろうと。
大美賀さん お客様からの問い合わせや、ネットを通じて受注が入ってくるケースが増えてきていたので、営業からの要望を重点的に取り入れて、お客様からの問い合わせを増やそうということを一番のコンセプトにして調整していきました。営業本部長や新製品を担当する営業の話を聞いて作っていったところが多いです。
その中で、例えばお客様が問い合わせをする際、製品情報がこのくらいあったらいいだとか、もう少し詳しく紹介したほうがいいという意見もあったので、そこを軸に色々な部分を肉付けしていったというか、調整していったという感じですね。
デザインの鍵となった手描きのラフ画
坂本 私たち制作側にとっては、こうしたいという意見をすり合わせる際に、ラフ画を描いてくれたのが、すごく助かりました。
モノサス・河原崎(以下、河原崎)
そうなんです。指示が的確だったのでとても助かりました。僕が作るより丁寧で(笑)
その時のラフ画を今日はお持ちしたんですけど(と、ラフ画を取り出す)
通常だと、ここまで的確にイメージを伝えていただくケースはあまり無いんですよ。こういったラフ画をいただけると、とてもわかりやすいですね。お客様がこういうものを作りたい、というのが明確になればなるほどデザイナー側も制作しやすくなるんです。
坂本 これは、大美賀画伯?
高橋さん うちの会社でこういうことを出来るのは大美賀だけなんです。
絵も、もともと上手いんですよね。
坂本 手書きのラフ画にしては、クオリティが半端ない(笑)
絵が好きなのが伝わってきました。
大美賀さん 本当に趣味程度なんですけど、もともと社内報などを作る際に、構図などを自分で描いていたということもあって、こだわりが強いというか。自分で書いたほうがわかりやすいかなと思って。
河原崎 弊社のデザイナーも、このままこれを使ったほうがいいんじゃないかって言ってたくらいです。
坂本 ラフ画はちゃんとデザインに反映できていましたか?
高橋さん そうですね、すごく似せてくれました。
河原崎 今回、参考資料を頂きたいというお願いをたくさんしてしまって、色々とお手間をかけたと思うんですけど。毎回、期日どおりに準備していただけて本当に助かりました。
大美賀さん こういうクリエイティブ的なことが私は好きなので。他の業務が事務的なことだったりするので、バランスよく進められたというところもあります。
河原崎 本当に“その日まで”というところをすごく守って頂いたのが大きかったです。おかげで、制作側もスムーズに進行できました。
社内外からの嬉しい声、少しずつ見えてきた成果。
河原崎 リニューアルプロジェクトと通常業務の両立って大変だと思うんですが、そのあたりはどうされてましたか?
大美賀さん 私の場合は気分です(笑)
事務作業をやり終えて、疲れたらこっちをやっていたところもあるので。技術的な知識が私には無いので、そこは元技術者の高橋にお願いをして。
坂本 お二人がすごくいいバランスでチームになっていたんですね。
実際にサイトを公開して、反響はどうですか?
高橋さん 「かっこいいね」という声は、社内でも結構ありましたね。
大美賀さん いい意味でメイコーのホームページじゃないって感想をもらったり。社内からの文句が出ないので、よかったんだなという解釈を個人的にもしています(笑)
あとは社外の業者さんだったり、お客様が来た時に、「ホームページ新しくなりましたよね」と言われたり。
坂本 ガラッと変わったから、一目でわかりますもんね。
大美賀さん アクセス解析で過去の前年と同じ時期の比較をしてみたら、閲覧数が1.5倍くらい増加していたんで、見られる方が増えているという実感もありますね。
坂本 もしかしたら、リピーターも増えているのかもしれませんね。
大美賀さん あとは、製品情報を充実させたので、社内でお客様へのプレゼンに使ったり。
年々問い合わせ自体は増えていて、昨年もそこからビジネスに繋がったこともあるので、営業からはこういったことを継続していってほしいと言われています。
「お互いのイメージが共有できた」という実感
坂本 プレゼンは判断する方の好みもありますし、デザイン的な好みもありますし、御社への提案が採用されたときは本当に嬉しかったです。
河原崎 コンペの時にデザインをすごく気に入っていただいたので、トップページのイメージで他のページも作っていけば必ずいいサイトになるだろうという思いで作りました。
デザインフェーズのやり取りも非常にスムーズで、デザイナーとしても最終的にいい仕上がりになって、全体的にとてもよかったという感想です。
大美賀さんのラフ画を元にしてできあがったスペシャルコンテンツ、イメージ通りのものになりましたか?
大美賀さん イメージ通りですね。
高橋さん いいかたちで出来て、よかったです。
毎回デザインがあがってくるたびに、どんなのだろうねって、私たちも楽しみにしていたんですよね。
大美賀さん レスポンシブWebデザインについてもご提案頂いて。当時はBtoB企業で導入されているところは少なかったので、どうかな?という話も社内であったんですが、検索サイトの上位ヒット条件にも挙がっていたので、早期導入しましょうということで取り入れることにしました。
坂本 当時、周りはまだそういう空気じゃなかったというか、BtoBだからまだPCサイトだけで、というのが当たり前でしたよね。サイトリニューアルは数年に一回しかしないので、「作っておけばよかった」ということにならないためにも、今回提案させてもらいました。
大美賀さん そうですよね、よかったと思います。
高橋さん 本当、よかったです。
インタビューを終えて、坂本からひとこと。
モノサス社内だけでなく、メイコー様のご担当者ともひとつの「チーム」になれた案件でした。制作の過程では、いろいろとご負担をかけることもありましたが、大美賀さん、高橋さんをはじめ、プロジェクトに関わってくださった方々が協力してくださったおかげで、公開まで無事たどり着くことができました。
この場を借りて、あらためてお礼をお伝えしたいと思います。
今後もなにかありましたら、いつでも相談にのりますので、お気軽にご連絡ください!
個人的にも、思い入れのある案件がまたひとつ増えました。ありがとうございました。
近いうちにぜひ、打上げしましょう(笑)。