2017年12月27日
MVP記事からものさすサイトを振り返る
2017年・後編
「ものさすサイト・月間MVP記事」を紹介しながら、一年をふりかえる恒例企画。前編に続いて、後半戦の6本を紹介したいと思います。
その前に、ものさすサイトが今年公開した記事は243本。編集部を除くと、個人でもっとも多く記事を書いたのは、代表の林が12本。続いて、9本(1名)、6本(2名)、5本(6名)…と続きますが、ほぼ全員のメンバーが書き手となって登場しました。
とはいえ、本業はWeb制作の私たち。1本の記事を書くだけでも一苦労です。通常業務のかたわら、時間をやりくりして書いてくれたメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな一人ひとりの「正直な今」から厳選されたMVP記事。後半戦スタートです!
ものさすサイト月間MVP
「デッサンの眼」
〜デザインの現場からみたデッサンの有効性〜
公開日 2017/06/21 投稿者 上森 拓
後半戦トップのMVPは、デザイナーの上森が書いた記事。求道者のように深く深く物事を追求する上森。これまでにも、ブレイクダンスとデザインの共通点や、チョコレートから考える「いいデザイン」など、ユニークな視点の記事を書いてきました。
3作目となる今回は「デッサン(素描)」について。冒頭に登場する素描は、実際に上森が描いたもの。美術系専門学校で熱心に学んだことが、仕事の現場でまったく使えなかったと嘆く上森ですが、デッサンを通して身につけた「眼」だけは役に立ったと言います。
- 上森
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ただの四角い箱だって、大きさや質感で印象が全然違います。それはこの大きさだからなのかとか、この質感のせいなのかと、見るものを分析できるのです。
Webデザインはデジタルで完結する世界ですが、身体をとおして「デザイン」を考え、形づくっていけるのが上森の強み。部長から「考えつづけるデザイナー」と称された上森の、思考の川にいっしょに潜っていくような、静かで深いMVPです。
辛さの向こう側の旨味を求めて。
〜蒙古タンメン中本への道〜
公開日 2017/07/07 投稿者 山中 裕美
真夏のMVPに輝いたのは、見るだけで汗が出てきそうな激アツ記事。辛うま日本一を掲げる「蒙古タンメン中本」をこよなく愛する山中が、あふれんばかりの思いを爆発させて、お店紹介を書きあげました。
「ただラーメンを食べるという行為ではなく、ある種の「戦い」であります」「麺はすするな、運び込め!」「食べ終えた瞬間、心から「ありがとう」と思ったのです」…怒涛の勢いで繰り広げられる中本愛に、社内で一大ムーブメントが巻き起こりました。伝道師となった山中は、こう語ります。
- 山中
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中本が私の人生をより豊かにしてくれていると言っても過言ではないでしょう。
もはや人生の域にまで達した蒙古タンメン愛。色白でクールビューティなたたずまいとは裏腹に、「止まらない汗と唇の痺れがたまらない」「仕事は忙しくないと燃えない」等、ヤバすぎる発言を繰り出す山中に、すっかりノックアウトです。
仕事が立てこんでお店に行けないときは、真っ赤なカップメン(もちろん蒙古タンメン)を黙々とすする姿に、もはやひれ伏すしかありません。
豊かな暮らし=不便な暮らし?
お金を使うこと、知恵や時間を使うことについて
公開日 2017/08/01 投稿者 永井 智子
今春、山口県周防大島に移住した副社長の永井。社内を謎に包んだまま、新天地へ旅立った永井の様子をうかがい知るのが「仕事と暮らし・周防大島」連載です。永井の人生の選択、サテライトオフィス進出協定と続き、周防大島での暮らしぶりが綴られた記事がMVPとなりました。
外食大好き!ザ・東京の女だった永井ですが、「ジムの代わりに草刈り」「テレビの代わりに畑の見回り」とたくましく変化している様子。なかでも一番変わったのが食生活だそう。その理由は、ご近所さんからいただく採れたての食材たち。
- 永井
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ゆでる前のドス黒いわかめを見たのも初めてだったし、生のタコの気持ち悪いヌルヌル感も、実際に体験したことはありませんでした。
「そのままの食材」にビビりながらも、手間をかける労力と不便さ、その先にある最高の美味しさに、田舎暮らしの妙味を感じはじめているようです。いち仕事人として再度チャレンジしたくなったと語る永井が、これからどんな「仕事と暮らし」を見せてくれるのか。来年も目が離せそうにありません。
モヤモヤを解消して、効率アップ。
自分の中のアウトプット方法
公開日 2017/09/04 投稿者 和田 亜也
続いてのMVPは、ディレクターの和田がまとめたアウトプット術。複数案件を担当するようになって、頭の中がモヤモヤすることが増えてきたそう。トラブルなく効率良く仕事を進めるためにはどうしたらいい?そこで、プライベートも含めて良い状態を保てるように工夫しよう、というのが和田ならではの視点です。
- 和田
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仕事とプライベートで気持ちをきっぱりと分けることは難しいです。自分自身の頭がクリアであることは、仕事にもプライベートにも良い影響を及ぼします。
記事のなかでは、3つのツールを使ったアウトプット術を紹介。今ハマっているという刺繍の記録もバッチリです。刺繍と聞くと優雅なイメージですが、和田が手がけるのはゲームキャラクターのクロスステッチ。布のマス目=ピクセル的な感覚で、1ピクも揺るがずに完成すると達成感もスゴいんだとか。そのハイクオリティな仕上がりに、社内のゲーマー達からの注文が引っ切りなしです。
コマンドラインを使った Node.js の意外な勉強方法
公開日 2017/10/12 投稿者 金 東圭
ここで、Web制作会社らしいMVPが登場です。記事を書いたのは、新しい技術にふれる時間が至福のひとときだと言う、コーダーの金(キム)。業界内で注目を浴びている「Node.js」について、自分なりの勉強法を紹介してくれました。
- 金
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Node が生まれてから、クライアントサイドのエンジニアも、サーバサイドの言語の知識がなくてもサーバで開発することができるようになりました。
さらっと言ってますが、これって実はスゴイこと。「クライアントサイド」と「サーバサイド」の2つにわかれるWeb技術。前者のエンジニアであるモノサスのコーダー達が、後者のサーバサイドでも同じ言語で書けるようになる!というのが Node.js がアツい理由だそう。
とにかく新しい技術にワクワクする金。はにかむような笑みを浮かべながら「みんなも、コマンドと友達になったら楽しいと思うんです」と語る姿に、思わず「なるなる!」と言いたくなる、技術愛にあふれたMVPです。
空撮には、男のロマンが詰まってる!
ドローンビギナーのススメ
公開日 2017/11/06 投稿者 河原崎 平
2017年ラストを飾るのは、心が空高く舞い上がっていくようなMVP。巷で話題のドローンに魅せられた河原崎が、ひそかに活動していたドローン・フライトの様子を紹介してくれました。「空撮は男のロマン」という河原崎、記事の冒頭でこう書いています。
- 河原崎
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大自然や秘境と言われるような場所を空から撮影しているシーンを見ると、なんというか、得も言えぬ高揚感が湧いてくるのです。
空飛ぶロマンに取り憑かれ、渋る奥さんを説得してドローンを購入。(洗濯機の買替えが先送りに…男のロマンは厄介です)飛行可能な場所を求めて西へ東へ。ドローンの楽しさを伝えたくてウズウズしていたのか、目をキラキラと輝かせて、最速レベルで記事を仕上げてくれました。
河原崎の「正直な今」がギュッとつまった、ものさすサイトの原点を感じさせるような熱い記事。新しい年もいい年になりそうだな〜と自然に思えてくるような、前向きパワーに満ちたMVPです。
いかがでしたか?こうして振り返ってみると、個々のキャラクターがにじみ出てくるような記事が多かったなぁと思います。代々木、大阪、神山、周防大島、そしてタイ。それぞれの場所で、自分のモノサシの目盛りをひとつひとつ自分たちで刻んでいくこと。そんな在り方を、私たちは「ものさす」という動詞で呼んでいます。
「ものさす」人のいろんなモノサシの集まり。
来年もみんなで、ものさすサイト「日めくり」更新していきます。
みなさま、2018年もよろしくお願いいたします!